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第21章 橘 １９才

久しぶりに見る香山は少し痩せていて…
小さい身体がさらに小さく見えた。

でも薄いピンクの…
何ていうんだ？肩が紐のワンピースで…
儚げな印象の香山によく似合っていた。
ってか、そんなに肌見せんなよ…

俺、マジであいつが好きだ。
守りたい…あいつを。
あんな姿、他の男が見たら…
俺じゃなくても
放っておけないんじゃないか？

心配だ…

やべっ…
見惚れてたら目が合いそうになった。
情けないけど、今はお前に
何もしてやれないんだ…

俺は目を逸らすと
スーツの上着を脱ぎ、腕まくりをした。

さぁ〜やるか！今は何も考えず
イベントを成功させないとな！
みんなのために…

俺は輪の中に入って行った。


✳︎橘 １９才 完✳︎