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不器用なくちびる
第22章 【春菜 19才】
昔、大好きだったあの人が
私の親友と
キラキラ光る中庭で
キスをしている。
長身の彼と、華奢な彼女は
まるで王子様とお姫様が
描かれた一枚の絵みたいに
ロビーの窓という額縁の中に納まって…
私は、なんだか感動して泣いていた。
良かったね、栞。
「…良かったね…橘……っ」
二人はとってもお似合いだよ。
誰にも2人の邪魔をすること
なんてできない…
「おいあいつら…
いつまでキスしてんだ?
香山は嫌っていうほど
幸せになれそうだな…」
椎名が私の肩をポンポンと叩いた。
私の親友と
キラキラ光る中庭で
キスをしている。
長身の彼と、華奢な彼女は
まるで王子様とお姫様が
描かれた一枚の絵みたいに
ロビーの窓という額縁の中に納まって…
私は、なんだか感動して泣いていた。
良かったね、栞。
「…良かったね…橘……っ」
二人はとってもお似合いだよ。
誰にも2人の邪魔をすること
なんてできない…
「おいあいつら…
いつまでキスしてんだ?
香山は嫌っていうほど
幸せになれそうだな…」
椎名が私の肩をポンポンと叩いた。