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可愛いヒモの育て方。
第7章 露天風呂へ

 ぎくり。相変わらず妙なとこで鋭いなぁ。

「いや……、えっと」

 たじたじと視線を移ろわせる私を、麻人は逆にガン見してきた。言い訳が思いつかず、すぐに観念して白旗を上げた。

「すみません、純粋な恋バナをしていたのは最初だけで、あとはずっと下ネタとエロトークで盛り上がってましたっ」

 最初のうちは、経験人数やフェチなどを暴露しあう程度だった。年齢のわりには経験人数が多いらしく、『えんこー姉さん』なんて呼ばれるようになったのも初っぱなから。
 そこから徐々にきわどい話に発展し、最終的にアソコの舐め方を実演練習していた。女の子の一人が持っていた、チョコチップパンをそれぞれ順番にくわえて、「竿の辺りをね」、「先っぽを舌でこう舐めて」なんて語っていたまさにそのタイミングで、麻人が部屋に来たのだ。
 そりゃ引くよねっていう。

「通路に聞こえてましたよ、まったく。場所と時間と相手をわきまえてください。相手女子高生っすよー」
「……はい。申し訳ございませんでした」

 正論のため言い返せない。
 私は畳の上に正座しながら、おとなしく麻人の説教を聞くしかない。

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