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第17章 媚薬漬け

　麻人の体がびくびくと、小さく震える。私の顔を見上げ、言葉を発せないかわりにふるふると首を振った。
　私は見ないふりをして、大きくなった麻人のを握った。スウェット越しにゆるゆるとさすり、執拗な刺激を繰り返す。

「んんっ、ふぅ！」

　タオル越しに洩れる吐息は甘ったるくて、絶頂間近の声だった。
　また、触るのをやめる。突っ張っていた麻人の体から力が抜けて、ふーっ、ふーっと荒く息をついた。

「麻人のすごく硬いよ。そんなに興奮してんの？　ちょっと触っただけですぐイっちゃいそう」

　麻人は私から顔を背け、ぐっと瞼を閉じた。羞恥のせいか、快感のせいか、耳たぶまで真っ赤だ。
　そんな姿も可愛い。麻人の耳を甘噛みし、唇で耳朶を挟んで舐めあげた。わざと音を立て、ちゅっちゅと吸う。
　指でまた、胸の突起をいじる。押しつぶしたり、ひっかいたりしてしつこく刺激を繰り返した。

「ん、んーっ」

　薬がだいぶ効いてきたのか、麻人の反応も大きくなった。まなじりに涙を溜め、すがるような眼差しで私に訴えかけてくる。その姿に、かなり興奮を煽られた。