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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け

 声は変わらず静かだったけど、有無を言わせない強引な口調だった。麻人が何かを、こんなに強引に質問してくるのは珍しい。一度終わった話を蒸し返してまで。
 消した小説は、全てマサルがモデルのもの。麻人に詳しく話したことはないのに、そこまで察していたことに、純粋に驚いていた。
 でも言えるはずない。モデルのマサルは元カレで、それをどうして削除したかなんて。だってそれを話したら、今日会いに行ったことも、話さなければならなくなる。やましいことはないけれど、麻人にだけは知られたくなかった。
 かと言って、そこを隠して上手に話を継ぎはげるほど、私は嘘が上手くない。

「……いいじゃん、そんなの誰でも」

 自分でも、不自然に思えるほどの間があいてしまった。それだけ返すので精いっぱい。
 麻人から顔を背けると、再び顎を捉えて視線を合わせるよう戻される。

「教えてくれないんですか?」
「……教えない」
「じゃあ、いじめる」

 どこか拗ねたような顔で、麻人はそう一言。

「え?」

 いつもみたく、余裕ありげなからかうような表情とも違った。
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