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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け

 余韻に浸る暇も、息を整える暇もほとんどないまま、すぐに二度目の波がくる。感じすぎて苦しくて、シーツにしがみついた。
 指だけなのに。生理的な涙が、ぼろぼろと伝ってシーツに流れ落ちる。

「ああ……あっ!」

 嬌声が止まらない。激しい快感に引きずられて、あっという間に二度目の絶頂を迎えた。一度目よりも強烈に、視界が白く弾けた。
 麻人は私の中から指を引き抜いた。どろりと愛液が溢れるのが、感触でわかった。
 だけど絶頂の余韻はなかなか引かず、私は両腕を抱きしめて、必死に呼吸を整えた。

「……泣くほど気持ちいいんですか?」

 からかうような麻人の声で、眦(まなじり)を伝う涙が止まってないのを知る。

「……もう、無理っ」

 媚薬のせいなのか、快感がいつもの何倍にも膨れ上がっているような気がする。ちょっとねちっこいだけの前戯でも、続けられるとつらかった。
 麻人をにらみつける。泣いてる顔じゃ、迫力も何もないだろうけど。

「触ってって言ったりやめてって言ったり、わがままですよ?」
「だって、体が……」
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