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イヤよイヤよも好きのうち
第6章 チェリーとペット
『ユリ、それ誰?』
近寄ってきたイツキ。
さっきまでの照れくさい空気が一転。
おかしなムードに突入する。
『だっ!誰でもないから!これはただの、入部希望者でっ…』
『へー…ユリ先輩、ね。彼氏いるんだ?』
イケメン後輩は、私の腕を掴んだままイツキに話す。
いや、離せよ。イツキに見られてるだろが。
まだ彼氏じゃないし!むしろこれからって時に!!
邪魔なんだよ、あんた!
本命の前で、火遊びの相手してる暇ないんだったら!
『こんにちは。僕、レンって言います。特に入部の希望はしてないけど…とにかく平たく言って、先輩のペットってポジションです。』
『…は?ぺ、ペットぉ?』
いやいやいやいや!
レンくん!イツキになんてこと??
馬鹿じゃないの?ペットとかって……何、私の変態をほのめかすワード言ってんの!
大体あんたなんか、移動教室中に見つけた、野良犬でしかないんだからっ!
私は飼わないよ!ペットは飼わない主義なの!
………て、私なに言ってんの?