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イヤよイヤよも好きのうち
第6章 チェリーとペット
『先輩、そろそろ交代だろ?』
顎に添えられた手で左を向かされる。
それは、さっき私がイジめた仔犬の顔じゃなかった。
『キスは、僕が教えてあげる。』
『ふんん…ん//』
舌が、割ってくる…
私の口にレンくんの舌が。舌を絡めて、歯茎を舐めて…
ねえ、こんなにも…キスはいやらしいものなの?
何もしてこない、イツキ。
私とレンくんのキスを見てる。…ああ、好きな人に、好きでもない男とのキスを見られてる…
イツキ、私を触ってよ。
おかしくなりそう…放っておかないで。私に興味を持ってよ。
『ユリ…』
イツキの手を胸に持って行く。
揉んでって…口で言えない代わりに、イツキの手の甲を私が押さえて、一緒に揉む。
『んはぁ…イツキ…して。レンくんより気持ちよくして…?』
レンくんの唇から逃れて、目線を向ける。
イツキの顔は、よく見えない。
潤んだ瞳が、視界を邪魔してるからだ。