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イヤよイヤよも好きのうち
第9章 がっきゅういいん
『なんつーか、あれだなぁ…』
俺はしみじみ、委員長の食いっぷりを眺め言った。
『こうして見ると委員長、美人だな。普通に。』
『ッゴホ……?!、、は、はぁ?!』
『いつも怒ってばっかだけど…それって実は、勿体ねんじゃねーの?せっかくの美人が、台無しっつーか』
『は……?!あんた…なん…何言っ……?!//』
『あ。でもあれか。怒らせてんのは…俺か!笑』
いつもの調子で軽口を叩き、大笑い。『何バカなこと言ってんのよ!』なーんて、お決まりの台詞を待っていると…
『ふ…ふふ…そうよ。あんたがいっつも、バカなことばっかりするからじゃない…』
意外にも、委員長は柔らかく笑っていた。
俺と目が合うと、少しびっくりしたように目を逸らし。だけどもう一回チラッと俺を見て、遠慮がちに口元を緩ませた。
『…っ…///』
伏し目がちに笑った委員長は、何だか綺麗で。
窓から差し込む、薄っすらとした月明かりに照らされて。まるで、一枚の絵みたいに見えた気がして。
『蔭山…』
『え?』
『………か、可愛いんだけど…//』
『え………、───んっ?!』