この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イヤよイヤよも好きのうち
第9章 がっきゅういいん

『しっかしヒマだよなー…充電器もねーし、携帯あんまイジれねーしさー…』
ぐぐぅぅ〜
ぐぎゅるるるるーー!
『/////!!』
言ってる側から、突如。大音量で鳴った蔭山のお腹のムシ。
『あー…ハハ!腹減ったよな?いや、おれのもさ一緒に鳴っちゃって!』
さすがに今のは…ちょっと女には気の毒な気がして、咄嗟にそう言った。でもやっぱ、無理があったかな?委員長は珍しく顔を真っ赤にして、黙って俯いてしまった。…アハ、でもちょっと新鮮だけど!
『蔭山。パンならあるぜ、半分コしよっか』
そーいや都合よく、昼飯の余りがあったんだった。俺は鞄を漁って、荷物に押し潰れてるぺしゃんこのパンを手に取った。…うん、どう考えても。お昼にパン6個は、買いすぎだよな〜笑
『ほい。クリームパン、食べれるか?』
『う、うん…ありがとう///』
お。本当めずらしい。
しおらしい委員長は、何だか可愛くも見えてきて。小さい口で、ちょびちょび食べ進める姿に…ちょっとドキッとしてしまった。

