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イヤよイヤよも好きのうち
第9章 がっきゅういいん


『しっかしヒマだよなー…充電器もねーし、携帯あんまイジれねーしさー…』


ぐぐぅぅ〜
ぐぎゅるるるるーー!


『/////!!』


言ってる側から、突如。大音量で鳴った蔭山のお腹のムシ。


『あー…ハハ!腹減ったよな?いや、おれのもさ一緒に鳴っちゃって!』


さすがに今のは…ちょっと女には気の毒な気がして、咄嗟にそう言った。でもやっぱ、無理があったかな?委員長は珍しく顔を真っ赤にして、黙って俯いてしまった。…アハ、でもちょっと新鮮だけど!


『蔭山。パンならあるぜ、半分コしよっか』


そーいや都合よく、昼飯の余りがあったんだった。俺は鞄を漁って、荷物に押し潰れてるぺしゃんこのパンを手に取った。…うん、どう考えても。お昼にパン6個は、買いすぎだよな〜笑


『ほい。クリームパン、食べれるか?』

『う、うん…ありがとう///』


お。本当めずらしい。
しおらしい委員長は、何だか可愛くも見えてきて。小さい口で、ちょびちょび食べ進める姿に…ちょっとドキッとしてしまった。



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