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イヤよイヤよも好きのうち
第10章 はつたいけん


俺が高3、ナツミが中1の夏。俺の部屋で、初めてディープキスをした。実は今の今まで、付き合おうとか特に言った覚えはないんだけど。お互いにその頃から、ちゃんと相手を意識し始めて、いつの間にか彼氏彼女と主張する想いが芽生えた。


そこまでは良かった。
俺の想いが通じて両想い。やったじゃないか!そんな風に喜んだのも束の間。


どこから覚えてきたのか、ナツミは早々に“セックス”に興味を持ち出した。


これは困る。非常に困る。
俺が努力して我慢して。何とかディープで留めてるこの想いを。
『えっちしたい…』
そんな爆弾テロを起こされるなんて、誰が想像したっっ?!
『初体験済んでる友達いるよ?ナツミはしないのって聞かれたの。』
おうおうおう、随分とインランな友達持ってんな?ビッチとうちのナツミを一緒にすんじゃねーよ!!


………と、まぁ。
思春期の男がそうであるように。女も多少は色づくもんなんでしょう。仕方ないですな、人間だって動物なんだし。



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