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イヤよイヤよも好きのうち
第11章 いとこ

翌朝。土曜日。
『おはよう、キリハ』
『んにゅ……?』
『もう朝だよ。
ココア淹れたから、起きておいで』
寝ぼけたキリハをコタツに迎える。
『あ…お泊り、しちゃったぁ…』
『心配しないでいいよ。キリハの家には、
昨日の内に連絡入れておいたから』
目元をゴシゴシこするキリハを撫でて、俺もコーヒー片手に座りこむ。
『はわ…?せ、狭い…!』
『狭い部屋だからね』
『ちっ…違う!なんでコッチ!?』
ようやく頭が冴えたらしい、キリハが睨む。首を斜め後ろ、目線は上に。キリハを股の間に挟んで、背後に座った俺をジッと睨み続けている。

