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イヤよイヤよも好きのうち
第13章 やさしいひと
『ああっ…レンジくん…!』
便器から落ちそうなあたしを、レンジくんは両手で支えてくれた。腰が打ち付けられる度フタがガタガタいって、体の力を抜くとすぐにでも頭をぶつけそうな狭いトイレの中で。
『痛くないかタカナ…っ』
扉も開いたまま。誰かが来れば、すぐにバレちゃうこんな場所で。
『タカナ…おれイッちゃう…おれ、もぉ…』
うす暗い、綺麗とは言えないお外のトイレで…!
『レンジくんっ…レンジくぅん…!』
あたしを見つめるレンジくんが好きで。
『タカナ…はぁイくッ…イクッ…』
キスして、いっぱい名前を呼んで、抱きしめてくれるレンジくんが好き…
『イくッ────!』
『あぁあっ………!』
レンジくんが、好き……