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イヤよイヤよも好きのうち
第14章 べんきょうかい
『ジングルベルなぁ…セイタローて、あんなサブいこと言う奴やったっけ?』
はーっと息を吐いたカズマは、呆れた顔で呟いた。いや、こんなんどぉせぇっちゅーん?今のあたしらに話題とか皆無なんやけど。
しーーーん
ほ、ほらみぃ…
あれ以降大学でも、特に話したりとかせぇへんし。互いに気まずいの、目に見えとぉやん。
『なぁカズマ。か、…帰ろか…?』
ちょびっと、勇気を振り絞ってみた言葉。
こんな所に無言で立ち続けるんもアレですし。もういっそ、解散がえぇやんな?
『どこ行くつもりやってんな、メシ?』
『…は?』
『やから晩メシ。マキちゃんと食い行く予定やってんやろ?店はどっか決めとったんかて。』
『え、いや、決めてへんけど…』
さっきのあたしの声、聞こえてへんかったんか?カズマはブルゾンのポケットに手ぇつっこんで、フツーのテンションで喋り出した。