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イヤよイヤよも好きのうち
第14章 べんきょうかい


『うちのおとん…めっちゃ堅気な人でな。』

『うん。』

『おかんにも、オレら子供にも、昔っから…好きとか絶対言わへん人やねん。ものっそ下手なんや、愛情表現。』

『うん…』

『それで…遺伝いうんか何ちゅーか…オレもそーいうの得意違うねん。彼女とかおっても、今まで好きとか一回も言うたことなくて。』

『え、待って、一回も?』

『そうやねん…正直そーゆんは、男は態度で示すもんやと思ってて…』

『態度で示すて…?』

『やからその……エッチ。』

『………』

『あ、もちろんエッチだけやのーて、キスとかもそうやけど…。て、サナエ引いてるか?スマン、こんな変な話してもて…』

『…いいて。続けてーや、ちゃんと聞いとぉから。』

『うん…あ、ほんで、この前の勉強会な?サナエに迫って、拒まれたやん?あれでオレ、フラれたんやなーって思て…』

『はあ?!ちょお待ちぃ。あんたもしかして、アレ告白のつもりやったんか?!』

『ちゃうて!そういうんやのーて…やから、告白って概念がなかってん!普通、好きな子=エッチしたいってなるやん。それが自然の摂理やし、女もそういうもんかと………あ//!!』

『………//』

『ああぁ〜…やから////やからな?…オレ、サナエのこと…』

『い//いいから!それは話の最後に聞きたいから!早く話の続きしてよ!』

『あっハイ…!』


なんや…ものすごいことになってきた。



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