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イヤよイヤよも好きのうち
第14章 べんきょうかい
『セイタローがな、夏休み明けてからめっちゃうるさく絡んできてて。彼女できたんかーとか、好きな子どうなってーんとか、オレそういう話せぇへんの知っとるくせに。』
たまの相槌は必要らしい。
カズマはこれでもかってゆーくらい、猫背で丸まってあたしを覗いてくる。
『…で、セイくんに話したん?』
『した。したら色々と…世の中の男女交際における常識っちゅーもんについて、お説教をくらった。』
『……で?』
『サナエ、好き。』
『………』
『いつからとかは、よー分からん。けど、もうずっと。ずっとサナエのことばっか考えててん。この半年なんかオレ…喋らんくなって、ほんま気ぃふれてしまいそうやってんからな……』