この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イヤよイヤよも好きのうち
第4章 むすめのせんせい

さっきのはたぶん。
…大方、シングルファーザーが若い先生に邪な感情でも抱いて迫ったのだろう。
可哀想に。
とても良い先生っぽいのに、あんな思いをしたら仕事が嫌になるだろう。
上司の癖か、ついつい部下を思うような気持ちになってしまう。
しばらくすると、彼女が車から出て来た。
『ご迷惑おかけして、すみませんでした。』
俺の隣に腰かける。
『私は構いませんよ。こわい思いをされたのは先生でしょう。まだいいんですよ?1人になりたいでしょう?』
『…ありがとうございます//でも、1人だと逆に寂しくなってきてしまって…少しここにいていいですか?』
黙って辺りをみつめる。
特に波の立たない川。その向こうの家々の灯り。そんな風景を静かに眺めていた。

