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イヤよイヤよも好きのうち
第4章 むすめのせんせい

『大丈夫ですか?遠目に…無理に言い寄られている風に見えましたので、強引に割って入ってしまいました。驚かせて申し訳ない。』
そう言うと、ヘナヘナとその場に座り込んでしまった。
『ふっ…ふぅぅ…』
彼女は震えて泣き出してしまった。
俺は隣にしゃがんで声をかける。
『ここは車も通って危ないので、少し歩けますか?』
近くに停めてあった俺の車。
『安心してください。私は外でタバコでも吸ってます。落ち着くまでここにいて。』
そう言って彼女を車に残し、少し離れた場所で腰を下ろした。
シュボッ…フーッ
駐車場の側には川がある。
この辺りは街灯も少ないので、真っ暗なだけだが。
それでも満月の今宵。月明かりだけで、手元くらいは十分に見えた。

