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イヤよイヤよも好きのうち
第5章 ただのともだち
お互いに恋人が居た。別に問題なく付き合ってたんだが、何かの拍子にそんな話になり。お互いは恋人としてあり得るということを知った。
けれども。
それ以降、大学卒業まで、俺もアヤカも数人と付き合ったが、俺らが付き合うことはなかった。俺が失恋した時、アヤカには彼氏がいたし。逆にアヤカが失恋した時、俺には彼女がいた。
“お互いフリーになったら”
この条件を満たすことが一度もなかったからか…
それともやっぱり、あれはただの戯言だったのか…
お互い、特に気にも留めないで当たり前に友達でいた。
そして、俺らは偶然にも同じ会社に就職。
フロアは別だが、相変わらず毎日顔を合わす仲だ。