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春ちゃんは天使。
第6章 最終章・天使の境界線
「春ちゃん?ど〜した?」
落ち込みながら歩いていたら…後ろから声をかけられた――――…
振り向くと…喫茶店の常連客…“長老”こと、
内川 実(ウチカワ.ミノル)が…いた…
「長老!」
春は、長老の前にピョンピョン跳ねて近づいた―――…
「ど〜した?春ちゃん…背中が落ち込んでたぞ?」
長老は、優しく春を見つめる――――…
「…あれ?長老も…商店街に来るなんて珍しいね?家…逆方向…」
長老は、商店街の反対の方に一軒家があり…そこで独り暮らしをしていた――…
「ああ…息子夫婦のマンションが、商店街の近くでな…ちょっと行ってきたんだよ…」
滅多に困った顔をしない長老に―――…春は、少し心配になった…