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第2章 孝一
外は夕方でもまだまだ暑かった…

ユウは久しぶりに高鳴る胸を必死に抑え、楓が向かうはずの場所へ、足早に急いだ…
汗がユウの首筋をつたう…

駅のターミナルの階段の前…
黒い高級車が止まっている…
間違いない…
孝一だ…

駅はまだ終業したばかりのせいか、人は多くない…


ユウは孝一の車の方へ一歩づつ近づいて行く…
丁度、孝一の目がユウを捉えた瞬間…

ユウは座り込む様にその場に倒れた…

孝一は慌てて車から降り、ゆうを支えた…

『大丈夫ですか?』

『えぇ…すみません…だい…丈夫です…』

ユウは肩で息をしつつも、儚げに微笑んだ…

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