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裸の女神
第5章 肉欲の薔薇
司馬の芸術家としての自信にも惹かれる。
浮気した彼氏の智明が、
ちっぽけに思えてきた。
「珍しいね。
司馬君が、真剣に女性を口説くところを初めて見たよ」
岸田社長は言う。
「画家の直感です。
彼女をモデルに描いたら、
退屈しないで没頭する作品になる、
予感があります」
「アゲハちゃん、
最高の褒め言葉だよ。
わたしは絵の事はあまり分からんが、
祖父が骨董品を集めるのが好きだった。
趣味で価値があるんだかないんだか分からんもんを集めては、
大事に飾る人だった。
成功の証だそうだ。
わたしは芸術は分からん。
でも、ある日大きな仕事が成功した時、
記念に何かを残そうと思って、
青山をフラフラした。
そんな時、
司馬君の絵に出会った。
すっかり魅了されてね。
即、購入したよ。
リビングの一番のお気に入りの場所に飾ってある。
わたしの成功の証なんだ。
司馬君とはそれが出会いになって、
時々、趣味の悪いわたしの遊びにも付き合ってくれる。
大事な友達なんだよ」
岸田社長は司馬を褒める。
「社長、
わたしはそんなに立派ではないですよ。
照れますし、
光栄に思います。
そう思って頂ける方が、
いらっしゃる限り、
絵には妥協はしたくはありませんね」
「なんだか、
とても知的な会話ですね」
ジュリも同調する。
高級なお酒を飲み、
大人の会話、雰囲気などは、
初心者の瞳を酔わせた。
こんな世界に、アゲハ蝶として舞い降りたいと‥‥
浮気した彼氏の智明が、
ちっぽけに思えてきた。
「珍しいね。
司馬君が、真剣に女性を口説くところを初めて見たよ」
岸田社長は言う。
「画家の直感です。
彼女をモデルに描いたら、
退屈しないで没頭する作品になる、
予感があります」
「アゲハちゃん、
最高の褒め言葉だよ。
わたしは絵の事はあまり分からんが、
祖父が骨董品を集めるのが好きだった。
趣味で価値があるんだかないんだか分からんもんを集めては、
大事に飾る人だった。
成功の証だそうだ。
わたしは芸術は分からん。
でも、ある日大きな仕事が成功した時、
記念に何かを残そうと思って、
青山をフラフラした。
そんな時、
司馬君の絵に出会った。
すっかり魅了されてね。
即、購入したよ。
リビングの一番のお気に入りの場所に飾ってある。
わたしの成功の証なんだ。
司馬君とはそれが出会いになって、
時々、趣味の悪いわたしの遊びにも付き合ってくれる。
大事な友達なんだよ」
岸田社長は司馬を褒める。
「社長、
わたしはそんなに立派ではないですよ。
照れますし、
光栄に思います。
そう思って頂ける方が、
いらっしゃる限り、
絵には妥協はしたくはありませんね」
「なんだか、
とても知的な会話ですね」
ジュリも同調する。
高級なお酒を飲み、
大人の会話、雰囲気などは、
初心者の瞳を酔わせた。
こんな世界に、アゲハ蝶として舞い降りたいと‥‥