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裸の女神
第5章 肉欲の薔薇
瞳は司馬のマンションに呼ばれる。
いつもならアトリエで会い、
アトリエでセックスした。
絵の具の香りに包まれ、
激しく司馬に抱かれ、
羞恥と快楽の間で、
何度もエクスタシーに慕った。
マンションに招かれたのは、
初めてだった。
玄関は広く、
真っ赤な薔薇の花を飾り、
いつ描いたものなのか?
瞳が裸体のまま薔薇の花に包まれて、
空を見上げる絵が飾られていた。
「先生‥‥‥
これは私?」
瞳は確かめるように司馬に尋ねた。
「瞳の身体は、
この目にしっかり焼きついてる。
描けるうちに、君に贈りたくて描いた。
瞳に俺が残してやれるものは限られる。
さぁ、中にお入り」
部屋に通されると、
カウンターキッチンに、ヨーロピアン調の食器棚。
ソファーにテーブル。
大画面のテレビ。
真っ赤な薔薇の色をしたカーテン。
天井にはシャンデリア。
どれを見ても息を飲むほど、
豪華なものが家具が置いてあり、
芸術家 司馬理一のセンスが漂う、
素敵な部屋だった。
瞳の掌に司馬は鍵を置く。
「この部屋は君に残そう。
私が死んだ後、
好きに使ったらいい。
君の名義にしてあるから」
「先生‥‥‥‥」
「俺が君にしてやれる事は限られてる。
君に一生消えない印を残すんだ。
やれる事はやってやる」
瞳は掌の鍵をギュッと握りしめ、
覚悟に似た涙を流す。
いつもならアトリエで会い、
アトリエでセックスした。
絵の具の香りに包まれ、
激しく司馬に抱かれ、
羞恥と快楽の間で、
何度もエクスタシーに慕った。
マンションに招かれたのは、
初めてだった。
玄関は広く、
真っ赤な薔薇の花を飾り、
いつ描いたものなのか?
瞳が裸体のまま薔薇の花に包まれて、
空を見上げる絵が飾られていた。
「先生‥‥‥
これは私?」
瞳は確かめるように司馬に尋ねた。
「瞳の身体は、
この目にしっかり焼きついてる。
描けるうちに、君に贈りたくて描いた。
瞳に俺が残してやれるものは限られる。
さぁ、中にお入り」
部屋に通されると、
カウンターキッチンに、ヨーロピアン調の食器棚。
ソファーにテーブル。
大画面のテレビ。
真っ赤な薔薇の色をしたカーテン。
天井にはシャンデリア。
どれを見ても息を飲むほど、
豪華なものが家具が置いてあり、
芸術家 司馬理一のセンスが漂う、
素敵な部屋だった。
瞳の掌に司馬は鍵を置く。
「この部屋は君に残そう。
私が死んだ後、
好きに使ったらいい。
君の名義にしてあるから」
「先生‥‥‥‥」
「俺が君にしてやれる事は限られてる。
君に一生消えない印を残すんだ。
やれる事はやってやる」
瞳は掌の鍵をギュッと握りしめ、
覚悟に似た涙を流す。