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裸の女神
第5章 肉欲の薔薇
扉を開けてベッドルームに案内される。

一人の男がサイドにあるソファーに座っていた。

「瞳、
紹介するよ。
俺のライバルの本間だ」

本間はソファーから立ち上がり、
会釈をした。

私も無言のまま会釈をする。

「どうやら瞳は緊張してるらしい。
無理もないな」
司馬は本間に笑いかける。

「お前の願いを叶えてくれる、
貴重な人だ。
大事にするんだな」
目が鋭く、
いかつい感じの本間が優しく笑う。

「そうだな」
司馬も笑う。

「お嬢さん、
今なら引き返せる。
イヤならこいつの為に無理すんな。
タトゥーは一生残る。
消したくなっても厄介だ。
下手な事は、言わねーから」

真剣な眼差しで本間は私を見る。

「瞳、
本間はね、
俺のライバル。
俺の美大時代、
唯一、こいつの絵の才能に嫉妬した。
タトゥーや刺青に魅せられてね、
彫り師になった変わり者。
彫り師って言っても、
才能ある奴でね、
その世界じゃ、
有名なアーティストなんだ。

俺の遺作の手伝いを頼んだ。
俺が彫ってやりたいけど、
それは無理だ。
だから、俺が下書きをする。
本間が彫る。
俺のイメージ通りにやってくれる。

いいか?
瞳?」


私は覚悟を決めてここに来た。
引き返せない。

恐怖が全身を駆け巡り、
震えた。


「よろしくお願いします」
そうこたえるのが精一杯だった。
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