この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
学校で、秘密のxxx
第7章 4 時 間 目 の 屋 上
ーーーキーンコーンカーンコーン…
4時間目のチャイムが鳴り響いてから、
先生が入ってくるまでの僅かな時間。
わたしは祈るような気持ちで、
後ろのドアを見つめていた。
ーーーーーガラっ
開いたのは、前のドア。
先生が来てしまった。
わたしは、空いた隣の席を睨みつけた。
号令のあと、ぐるりと教室を見渡した先生。
わたしの隣を見て、ため息をついた。
「…また、萩野おらんのか。」
ポツリ、零した先生のつぶやきを聞いて
クラス中から注がれる、わたしへの視線。
この声に応えるのがわたしだということは
もう、当たり前になっていた。
「…ええ、いませんね。」
「まったく…そろそろ授業出ないと出席足らんって、伝えてくれたんか?」
どこかの訛りが混ざった先生の話し方。
標準語よりもはっきりと、
感情が伝わってくるから厄介だ。
…いま、すごく呆れてる。