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学校で、秘密のxxx
第8章 放 課 後 の 実 験
文系クラスのクセに、
理系科目も受講しなきゃならないなんて…
内心でブツブツと文句を言いながら、
回ってきたテスト用紙を手に取る。
「どーしよさっちゃん、何もわかんない…」
「…ご愁傷様。」
サーっと目を通しただけでわかる。
何一つ、答えられない自信がある。
未だにざわつくクラスの声が
どんどん遠のいていった。
「はいおわりー。隣と交換しろー。」
間延びした滋賀先生の声が響いた。
わたしは鉛筆を置いて、
さっちゃんに解答用紙を渡し
彼女の用紙を受け取った。
滋賀先生の声に合わせて、
ペンを滑らせる音が聞こえる。
…実は、文系クラス1位のさっちゃん。
わたしと解答が全く違っていて、
しかも丸がどんどん増えていく。
赤ペンを持つ手が震えた。