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快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第6章 学園性活開始
「ここでは、メイドとして主人にお仕えすることが絶対的な幸せという風に教育されます。
 それだけではありません。
 最初嫌だったセックスも快楽へとハマっていくように躾けられるのです。
 徐々に東条様に忠誠を誓う様になります。」

「智香ちゃんはここにいるのが嫌じゃないの?それともその洗脳を受けたの?」

「いえ……。
 洗脳ではありませんよ。
 東条様にお仕えする中で優しい部分を持ち合わせている所を知っています。
 あのちなみに私はまだ経験がありません。」

「えっ!?そうなの?ここの学園にいる子が全員そういうわけじゃないの?」

東条が優しいなんて話は置いといて、東条から智香は優秀だと聞いていた葵は意外な事実に驚いた。

「葵様も、当主付きでなければ私と同じような状態だったと……。」

「あ、そうか……。」

一年次は講習のみ。さっき智香から聞いた情報を葵は思い出した。

「葵様、非常に申し上げにくいのですが……。」

「智香ちゃん、何?」

智香は言うのをためらいながら話し始めた。

「今は、葵様に羨望の眼差しが降り注いでいます。
 葵様は容姿がお綺麗ですし。」

「そんな……綺麗だなんて!」

葵は少し照れた。

「ですが、当主付きになった経緯が特殊なので皆さんが期待しすぎています。
 いや……あの、葵様が期待外れといっているわけではありません!
 春風様、凛様以上のものを葵様に期待しているのです。
 特に私たちよりも上の先輩方達は二人の学生時代を知っていますから。」

春風は葵も一度だけ見たことがあった。凛の方はまだ見たことはないが、智香の話から察するに相当すごい人たちなのだろう。
葵も春風の独特の雰囲気は直に感じていた。
その二人を超える、人材。
葵にはそんな自信がどこにもなかった。

「特にお屋敷での教えを知らない葵様には性奉仕の部分での期待が学生の間で高まっています。
 当主が特別扱いをしたくなる様な奉仕はどういったものをするのだろうと。
 私はまどか先生から葵様が、東条様が初めての相手だということを知らされたので。」

葵は自分の置かれている状況に卒倒しそうになった。
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