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快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第6章 学園性活開始
「そんなに一斉に質問すると葵様が混乱してしまうわ。少し落ち着きなさい。」

智香がそう言うとクラスメイトが少し大人しくなった。

「智香さん、ごめんなさい。」

「やっぱり葵様に付く役は智香さんだと思ったわ。」

どうやら智香が優秀だということは事実らしい。
クラスのリーダーといったところなのだろうか。
少し、疲れた様子の葵を見て智香は外へ連れ出した。

「智香ちゃん、ありがとう。
 えっと、あの何で私こんなに騒がれてるの?
 その当主付きのメイドという部分で騒がれるのは分かるんだけど。
 この人気物扱いみたいなのは何?」

「そうですね、外部生が当主付きのメイドへ何となく憧れるのは分かりますよね?
 就職先としての最高峰に当たるわけです。
 学園の経営者でもある東条様に近い人間は当然権力を持つことになるし、キラキラとした生活に外部生からは見えるのでしょう。」

わざわざ、外部から入ってくる生徒が東条の側でいい暮らしをしたいというのはあるのだろう。
それは葵にも何となくわかった。

「内部生は?当然、売買されて東条を恨んでいる子達もいるんじゃないの?」

「そうですね。
 性的な奉仕活動よりも他の担当をしたがる生徒は確かに内部生では多いです。
 元々セックスが好きでここに入学したわけではないですから。
 でも内部生が全員恨んでいるわけではないのです。
 ここに来る前よりも酷い扱いを受けていた子は沢山います。」

「でも、性奴隷なんて……。」

「温かいご飯が出る。暴力は振るわれない。暖かい部屋がある。
 そういう生活が与えられるだけで感謝している生徒はいますよ。」

智香は遠くを見ながら裏社会の過酷な現実を語る。

「じゃあ、恨んでいる生徒は?」

「お屋敷で嫌という程、序列を見せつけられますよね。
 特別待遇というやつです。
 自分ものし上がればいい暮らしが出来る。
 あの人の様になればという憧れですね。
 そして、学園と東条様によっての洗脳もあります。」

「……せ…んの…う?」

智香から出た恐ろしい言葉に葵は息をのんだ。

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