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快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第8章 3P
「人身売買の会場には色んな国の裏社会の人たちがいーっぱいいて、私の檻の前にね達樹様が立ち止ったの。
すごく、綺麗な恰好をしていて品が良さそうで私の事なんてスル―されるだろうなと思った。」
「店主、この子はいくらだ?
……安いな。
買おう。」
「なんで、私を買ってくれるの!?」
「驚いたな。
お前、日本語が話せるじゃないか。
ハーフか……気に入った。
この赤髪は、芸術品だ。」
東条は凛の髪の毛をすくい上げそう言った。
「それで凛はここのお屋敷に来たんだよー。
小さいけれど綺麗な一人部屋。
可愛いメイド服。
美味しいご飯。
それから一度も行ったことのない学校へ通わせてもらうことになったの。
何不自由ない生活を達樹様にもらったんだー。」
「凛さんは東条様に感謝してるんだね。」
葵はキラキラと話す凛の話に聞き入っている。
確かに虐待を受けるそんな生活に比べれば、ここでの生活は潤っているのかもしれない。
東条はメイドとして生きていくためには最低限以上のものは与えてくれるから。
「凛さんはどうやって東条様付きメイドになったんですか?」
小さい綺麗な一人部屋……ふと気になった事を思い返す。
最初は普通のメイド学生だったのが伺い知れる。
「学園の実習でね、お裁縫が得意だったの。
だから針子メイドになると思ってた。
学園の発表会で凛の作った服が展示会に並べられたの。
達樹様がね、それを見て下さってその日に部屋をくれたんだ。」
「服を見て?」
「うん達樹様のグループの中の若い女の子向けのブランドがあってそこのモデルをしなさい。
って言われた。
それからモデルをしながら服の作り方とかを学ばせてもらったの。」
「そんなことも、させてもらえるんだ……。
でも性奴隷メイドは嫌じゃなかった?」
「私に借金はないけれど買ってもらった恩がある。
モデルや服を作る事は私の生きがいだよ。
そしてこの両親が残してくれた赤髪を芸術品だと言ってくれた大事な人だよ。
全然、凛は嫌なんかじゃなかった。」
葵は凛の真剣な眼差しに心を打たれていた。
この子は本当に東条に信頼を寄せているし、恩返しをしようとしているのだ。
東条のやり方を全部否定してしまえばこの子の幸せを全部否定してしまう。そう葵は密かに思ったのだった。
すごく、綺麗な恰好をしていて品が良さそうで私の事なんてスル―されるだろうなと思った。」
「店主、この子はいくらだ?
……安いな。
買おう。」
「なんで、私を買ってくれるの!?」
「驚いたな。
お前、日本語が話せるじゃないか。
ハーフか……気に入った。
この赤髪は、芸術品だ。」
東条は凛の髪の毛をすくい上げそう言った。
「それで凛はここのお屋敷に来たんだよー。
小さいけれど綺麗な一人部屋。
可愛いメイド服。
美味しいご飯。
それから一度も行ったことのない学校へ通わせてもらうことになったの。
何不自由ない生活を達樹様にもらったんだー。」
「凛さんは東条様に感謝してるんだね。」
葵はキラキラと話す凛の話に聞き入っている。
確かに虐待を受けるそんな生活に比べれば、ここでの生活は潤っているのかもしれない。
東条はメイドとして生きていくためには最低限以上のものは与えてくれるから。
「凛さんはどうやって東条様付きメイドになったんですか?」
小さい綺麗な一人部屋……ふと気になった事を思い返す。
最初は普通のメイド学生だったのが伺い知れる。
「学園の実習でね、お裁縫が得意だったの。
だから針子メイドになると思ってた。
学園の発表会で凛の作った服が展示会に並べられたの。
達樹様がね、それを見て下さってその日に部屋をくれたんだ。」
「服を見て?」
「うん達樹様のグループの中の若い女の子向けのブランドがあってそこのモデルをしなさい。
って言われた。
それからモデルをしながら服の作り方とかを学ばせてもらったの。」
「そんなことも、させてもらえるんだ……。
でも性奴隷メイドは嫌じゃなかった?」
「私に借金はないけれど買ってもらった恩がある。
モデルや服を作る事は私の生きがいだよ。
そしてこの両親が残してくれた赤髪を芸術品だと言ってくれた大事な人だよ。
全然、凛は嫌なんかじゃなかった。」
葵は凛の真剣な眼差しに心を打たれていた。
この子は本当に東条に信頼を寄せているし、恩返しをしようとしているのだ。
東条のやり方を全部否定してしまえばこの子の幸せを全部否定してしまう。そう葵は密かに思ったのだった。