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その、透明な鎖を
第5章  夏が始まる


「っ、凛」


その先端に、凛の唇が触れた。
びくんっ、と思わず揺れるその硬くなっている悠斗のもの。
彼女が、そこに口づけるたびに、それが続くから。


「……もうっ」


くすくすと笑いながら。
それが勝手に動かないようになのか、彼女に根本を両手でそっと掴まれた。


「っ!」


そのまま、ゆっくり。
こしこしと上下に擦られる。


「うあ、凛っ」


――気持ちいい、っ――……。


「あ、ああ」


擦られた余韻に浸る間もなく、再び凛は唇を先端へと。

彼の身体が、ぶるっと震えて。
思わず、少し上体を起こす。
凛が、紅い舌をちらりと出した。
そのまま彼のものの先端を、ぺろりと。


「っは……凛、っ」


――凛が、俺のを舐めてる……っ……。


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