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その、透明な鎖を
第5章 夏が始まる
「上、なってもいい?」
彼女の言葉。
「え」
彼は戸惑いの中、身体を起こした彼女によってベッドに仰向けにされて。
「すごい汗」
そう呟いた彼女が、彼の身体に覆い被さるようにして、唇から、頬へとキスを繰り返し。
「……しょっぱい」
くすっ、と笑って。
そのまま、下へ下へと向かっていく凛の唇。
彼の胸の先端を舐める。
「……ちょ、くすぐったいんだけどっ」
思わず身体を捩らせると、だめ……と、彼女に制されて
そしてそのまま、その唇が下腹部へと……。
「したことないから……下手だったらごめんね」
そんな言葉を呟いて。
え? と悠斗が思った瞬間――――。