この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その、透明な鎖を
第5章 夏が始まる
「凛、っ……!」
彼はもう限界だった。
彼女の腰を、両手で掴んだ。
そのまま、下からがむしゃらに突き上げる。
「ひゃ、あっ」
凛が、驚いて。
彼のその腕を掴むようにして。
「や、悠斗、っ……!」
ずん、ずんっ、と。
彼が腰を突き上げる度に、彼女の身体は彼の上で踊るようにくねって。
「あっ、そこっ」
彼女の願う場所を、突く。
「そこ、ぐりぐりして……えっ」
腰を回すようにして、押しつける。
「ふぁ、きもち、いっ……」
「凛っ」
彼女の指が、ふたりの繋がっている場所のすぐ近くに伸ばされた。
さっき彼がいっぱい舐めた、彼女の気持ちいいとこ。
その突起を、自分で弄り出す。
「ああっ」
なかが、ぎゅうっと締まって。
もう彼はとうに限界なのに。
今すぐにでも、達せるぐらいなのに。
「あ、あっ、ゆう、とっ」
凛とするセックスはまるで麻薬だ、と彼は思った。
頭の奥深いところから痺れさせるような快楽を、彼女は与えてくれる。
好きだっていう気持ちが、するたびに大きくなっていくようで。