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その、透明な鎖を
第6章 違和感
――眩しい……。
悠斗は、立ち止まって空を見上げた。
もう夏も本格的だ。
朝から降り注ぐ容赦ない強い日差しが、それを教えてくれる。
あれから平日は毎日のように会っているふたり。
昼からだったり、バイトの時間までだったり、何もない日は朝から夕方までだったり。
一緒に町に出かけてはデートを楽しんで。
凛の家で話をして。
当然のように、その身体を重ねて。
――そんな、日々。
凛の身体を、するたびに彼は知っていく。
彼女の感じる場所。
好む愛撫のやり方。
好きな体位。
彼女の匂い。
しているうちに、しっとりと汗ばんでいく肌。
手のひらに吸い付くようなその質感。
自分の身体が彼女の身体にだんだん馴染んでいくような感覚は、たまらなく、気持ちがよくて。
その声。
艶めかしくて、煽られる。
より気持ちよくなりたくて、自分からその快楽を追い求める彼女。
その姿さえ、たまらなく魅力的で。
可愛くて、いやらしくて。
そんな彼女に、彼は身も心もすっかり溺れていた。