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その、透明な鎖を
第6章  違和感


ずいぶん若そうな父親だった、と悠斗は思う。
凛が17歳だから、いくら若いと言っても30代後半ぐらいなんだろうけれど、と。

凛は、父親のことを、確かに名前で呼んでいた。
起きた直後。無意識がそうさせたのか。
いつも、そんなふうに名前呼びなのか。

あの、親しげな会話。
親子だからある程度はわかるけれど。
その――凛のそういうときの体調にも詳しそうな、口ぶり。


「そんな話、父親にすんのかな……」


自分にも姉がいるけれど、姉と父がそんな会話をしているところなんて見たこともない。
母と姉の、自分がいても構わず話すその内容に居づらくなってその場を去ることはあるけれども――と、彼はそう思って。


「ふつう、そういう話は母親とだろ。
……父親が仕事、早退までするか?」


――凛には両親がいるはずなのに。
だって前に、凛の親がやってるの、この耳で聞いたんだから――……。


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