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その、透明な鎖を
第8章  認めたく、なかったのに


「だから、分かったんだよ」


凛が『龍』と呼んだあのとき。
ああこの人は凛の父親なのだと、彼はすぐに。



――そんなの。
もう間違いないじゃないか。



凛と悠斗が初めてしたとき、彼女が持ってきた親の避妊具。
彼は、その言葉をそのまま信じた。
凛の両親が使っているのだと思っていた。
でも、そういう事情なら、親……つまり父親の相手は?

土日は会えない、という凛。
週末が休み、という父親。

土日は家にいないと、と彼女は言っておきながら。
あの土曜の夜、部屋は真っ暗で。
そして聞こえてきたのは『龍』と『桜』の、真っ最中の声。

『桜』という彼女の母親はもう亡くなっているという。
なら、あのときそう呼ばれていたのは、凛の母親であるはずがない。

『龍』と、父親を呼んでいた、凛。
母親にうりふたつの、凛――――。


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