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その、透明な鎖を
第8章  認めたく、なかったのに



――認めたくない。



でも、本当にそういうことなら。
すべてが、納得のいくことで。

あのときの、悠斗がふたりに感じた違和感も。
そういったものからくるのだとしたら、納得してしまうようなその雰囲気で。



――でも。
でもそんなこと俺は認めたくない。
っていうか、認められるわけない。

だって。

大好きな凛が。
すごく、すごく好きな俺の凛が。


父親と――セックスしてるかもしれないなんて。




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