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その、透明な鎖を
第8章 認めたく、なかったのに
「んあっ、や、だから……ちく、びっ」
それを聞いた悠斗は、また凛の胸に唇を寄せる。
しつこいほどにそこを舐め上げ、最後に突起を軽く、かりっ、と甘噛みした。
「んっ!」
それに身体をびくびくっとさせた凛を、悠斗は見下ろしながら。
「痛いのも好きなの?」
「違、っ」
「だって感じてるじゃん」
「……っ」
悠斗のその言葉に凛は下唇を噛んで。
「なん、で?」
そう、小さく呟いた。
「いつもの、悠斗じゃない……」
伏せたその目。
長い睫が少し震えていた。
「私……何か、怒らせた……?」
そして静かに彼を見上げて、瞬きを何度か繰り返す。