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その、透明な鎖を
第12章  私の存在理由


「他にどんな方法があるの?」

「凛……」

「私はパパと前みたいになりたい……なのになんか、話しかけるときも無意識に緊張しちゃうし、擦れ違うときも身体、ぶつからないようにすごく避けたり、触れたとき思わず手をひっこめちゃったり……今も変わらないじゃない……。
そういうの、なんかもうやなの……変に意識しあってるみたいな雰囲気、すごく、すごくやだ――――」


どうせもう、引き返せない――――そう思った私の口からは、さっきまでが嘘のように言葉がすらすらと出てきて。


「……ほんとの親子じゃないって知るまでは、もうずっと……ずっとこのままでいるしかないのかなって思ってた。
でも。でもパパが、それ教えてくれたから。だから。ならもういっそ、そういう関係になっちゃった方が」

「……っ、そんなの――……」


目を細めて、苦しそうにパパは私を見る。


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