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その、透明な鎖を
第12章 私の存在理由
「やっ、ダメ、やだ……っ!」
身体中が熱くなってきて。
呼吸が勝手に荒くなる。
そこがじんじんする。
「ひっ、い、いや、っ」
唇が小刻みに震えてきて、こみ上げる何かが、目を潤ませる。
「や……!」
何か。
……何か、くる――――!
「ひっ」
……突然、身体中を襲ったその感覚。
息を飲み、そのまま呼吸するのを私は忘れてしまったかのようになる。
身体中に力が入って。
パパの指を咥えこんでいるそこだけが、ひくん、ひくん……と痙攣するように。
――はあっ、と。
やがて呼吸を取り戻した私は、身体が求めるままに口を開けて激しく息をする。
「は……はあっ、あ、は……っ」
そしてその唇が、突然塞がれ。
開いたその隙間から遠慮なく差し込まれる舌。
「ん! んん――――」
苦しい。
苦しい――――!