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その、透明な鎖を
第12章 私の存在理由
息がしたくて、頭を振ってそれから逃れる。
「はあっ……! は……んんっ!」
顎を掴まれ、動きを封じられた唇が再び捕らわれた。
くちゅり……と、舌をねっとりと絡まされる。
「んん、んっ」
それと同時に、なかの指が動き出す。
回すようにゆっくりと抜かれていくと、入り口付近で動きが止まり、溢れてくるとろとろのそれを念入りにその付近に、くちゅくちゅと塗りたくるようにされ。
「……っ、はあっ――……!」
やがて離された唇と、指。
私はただもうぐったりと、息も荒くそこに横たわったままでいるしかない。
はあっ、はあっ、と。
天井をぼんやりと見つめていたら、視界が急に滲んできた。