パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 　私の存在理由

「……っ……！」


苦しい。
パパの想いが。
合わせた身体から伝わるその感情。
どうしようもなく、苦しくなる。


やがて、パパは身体を少し起こした。
その状態でさらに奥へとそれを突き挿れてくる。
私の頬へ、ぽとりと落ちたそれは、汗なのか。それとも涙だったのか。
激しく突き上げられて、その動きを身体に受け止めることに必死な私はもう本当に何も考えられなくて。


「やっ、あっ、ふぁ、あ……っ……！」


その動きが止まるまで。
その激情が終わるまで。


「桜――……！」


目を閉じて、ママの名を呼ぶパパの身体にしがみつく。
今はただ、それしか。

……それだけしか、できなくて――――。