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その、透明な鎖を
第14章 泣きたくなる
彼女を見つけて、声を掛けて。
それから頻繁に会うようになって。
どんどん、凛を好きになっていって。
「……まだ3か月も経ってないんだよな」
特にここ1か月ほどのあまりにも濃密な時間もあって、そんなふうにはとても思えないほどだった。
綺麗な、凛。
目を離せなくなるほどの魅力を、彼女はその身に纏っていて。
自分ではそれに気づいていないかのように。
かと思うと、よく知っているかのように、そうやって、振る舞う。
そんな、彼の好きな、彼女――――。