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その、透明な鎖を
第14章  泣きたくなる


翌週の月曜日。
悠斗は、約束通り凛の家へと向かっていた。

あれからいろいろと考えた。
でも、結局結論なんて何ひとつ出るわけがなくて。


「……会いたい」


もうただ、それだけで彼は。


――会って話したい。
ちゃんと、聞きたい。
凛の、俺への気持ちを。


それがたとえ自分の望まない答えであっても、曖昧な状態で日々を過ごすのは彼にとってもう苦痛でしかない。


……途中、通る川辺。
悠斗は足を止めた。


「あれからどのくらい経ったんだっけ……」



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