この作品は18歳未満閲覧禁止です
その、透明な鎖を
第14章 泣きたくなる
翌週の月曜日。
悠斗は、約束通り凛の家へと向かっていた。
あれからいろいろと考えた。
でも、結局結論なんて何ひとつ出るわけがなくて。
「……会いたい」
もうただ、それだけで彼は。
――会って話したい。
ちゃんと、聞きたい。
凛の、俺への気持ちを。
それがたとえ自分の望まない答えであっても、曖昧な状態で日々を過ごすのは彼にとってもう苦痛でしかない。
……途中、通る川辺。
悠斗は足を止めた。
「あれからどのくらい経ったんだっけ……」