この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その、透明な鎖を
第15章 凪のよう
そのままキャミソールの肩紐もずらして、落とす。
そして下着のホックも。
「あ、待って」
「え?」
凛が、胸を。
落ちそうになった下着ごと両手で押さえて。
「……もう。せっかく新しい下着なのに」
前を向いたまま首だけ振り向いて、拗ねるように彼を見る。
「あ」
悠斗は、ごめん、と呟きながらあらためてそれを見る。
「紐、だ」
ショーツは両サイドを紐で結ぶタイプのものだった。
「ほんとにほどけるの? これ。飾りじゃなくて?」
「うん」
その言葉に、彼はその紐をつまんで引っ張ってみる。
するすると、本当にそれはほどけて。