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その、透明な鎖を
第15章 凪のよう
「わっ!」
突然シャワーを向けられて。
「ちょっと、凛!」
あはは! と楽しそうに笑う彼女の声が聞こえる。
あっという間にびしょ濡れになってしまった。
「洗ってあげる」
シャワーが戻され、凛はそう言って、ボディタオルにソープを取った。
揉み合わせて作ったたっぷりの泡を手にとり、彼の身体へとのせて。
そのまま、手を滑らせるようにして、首から胸元へと泡を広げていく。
凛の手が、自分の身体を這っていく――彼はすぐにその動きに夢中になって、意識をただそれへと集中させる。
凛は、悠斗のお腹まで泡を広げて。
もう完全に立ち上がっている彼のものに気づいていないわけがないのに、知らない振りをして。