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その、透明な鎖を
第15章  凪のよう


「……すごいね」


腹部にくっつきそうなぐらい立ち上がっている彼のもの。
凛は、くすっと笑って。
泡でぬるぬるの両手で、とうとうそれを握った。


「っあ」


びくん、と。
その刺激に彼の身体が軽く仰け反る。
彼女は、ゆっくりと上下に手を動かす。
先っぽも、指先を使って優しく撫でられて。


「あ、凛……っ」


はあっ、と漏れてしまう息。
ぬるりとした感触がたまらなく気持ちいい。
上下に擦られることで次第に高まってくる射精感。


「……だめ、凛……そんなにしたら――……」


思わず悠斗は彼女の手を掴んだ。
刺激が止んで、はあっ……と大きく息を吐く。
そんな彼を見ながら、そこから手を離した凛は立ち上がり、シャワーを手に取り、お湯を出す。


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