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その、透明な鎖を
第15章 凪のよう
「流すね」
そう言って、彼の身体にお湯をかけていく。
手の平も使って、流し残しのないように丁寧に。
……やがて、悠斗の身体からすべての泡が消えた。
彼女は彼と視線を合わせたままシャワーをフックにかける。
「……今度は俺が洗ってあげるよ」
彼女のその裸体に。
なまめかしい身体のラインに視線を這わせて悠斗は言う。
……でも。
「待って」
「え?」
「まだ」
そう言って、凛がまた悠斗の前に跪いた。
「え」
戸惑う間もなく、彼女は彼のそれを再び握る。
「あ」
そして、そのまま――――。