この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第3章  いいこと


――そうだ。
考えてみれば、当たり前だった。
理性が飛んでしまっていてそこまで考えられなかったけど。
拒絶されたことだけで頭がいっぱいだったけど。
言われてみれば、確かに。


「ごめ、ん」


ぽつり、と。悠斗は呟いて。
ふふ、と凛がまた笑った。
肩口に伝わる振動でそれが分かって。



――好きだ。



悠斗は、本当に突然、そう思って。
やっぱり好きだと。
自分は凛のことが好きなんだと。
曖昧にではなく、本当に自覚した。


「……凛」

「ん?」

「俺、今日バイトなくて。
だから、時間……けっこうあるんだけど」

「――え?」


凛が、顔を上げて。
悠斗を、見つめて。


「あんなことになった後だし、ちゃんとゆっくり話したいと思って、バイト仲間に代わってもらったんだ」


少し気恥ずかしさを感じながら、彼女に伝える。
でも。自分の気持ちとか。
そういうものを、ちゃんと伝えたいと彼は思って――――。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ