この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第19章  語られたこと


黙って聞いていた悠斗たったが、たまらなくなり思わず深く息を吐く。
それを押さえるように口元に伸ばした手は震えていた。


――なんだよ、これ。


龍と、凛。
ふたりの絆は、あまりにも強すぎる。
お互いが、お互いを救いたくて。
そうして、ふたりは身体を繋げたのだと悠斗は知り。


――こんなの、俺が。
俺の方が、ふたりに横入りしただけじゃないか――――。


「聞きたくなかったかな……ごめん」


龍はそんな悠斗の様子に気づいて。

けれどその言葉に悠斗は首を振る。
違います、すいません、と呟いた。
大丈夫だから続けてください、と。


「……わかった」


そうして、龍が一呼吸置いた隙に、その手をもう片方の手で震えを押さえるように握る。

聞かなければ。
ちゃんと最後まで聞かなければ、結論なんて出せない。
……自分に、そう言い聞かせる。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ