この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その、透明な鎖を
第19章  語られたこと


「……いい子なんだ、凛は。本当なら誰よりも幸せになれる子だと思う。
でもオレがすべてを壊してしまった。
だからせめて、彼女の望むことを、彼女が望む限りオレは叶えていくことを決めた。
……皮肉なものだけど、だからこそオレは凛を置いて死ぬことはできないと、そう思ってる。今はそれがオレの生きる理由になってるんだ」


そう言って、龍は悠斗を見る。


「……オレが言いたいこと、悠斗君はわかってくれるかな」


悠斗は、少し黙って。


「つまり、凛の方が、龍さんを」


それだけを、口にした。

凛の望むことを、叶えていると言う龍。
それはつまり、凛が龍との関係を望んでいるということ――――。


「……そう。それは、君とそうなってからも」


龍の言葉に、悠斗の心臓が波打つ。


「君とそういう関係になってからも、凛はオレを求めてきた。
君のことを口にして『ごめんなさい、でも私は変わらず龍のそばにずっといるから』そう言っていた。
オレのことを気遣ってそうしているのか……それとも違う理由なのか。それはわからないけど」

「凛……」


悠斗の口から、彼女の名前が無意識に発せられた。


/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ